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井出氏[いでうじ]
井出氏(いでうじ、いでし)は日本の氏族。富士上方(現在の静岡県富士宮市)の在地領主。 == 概要 == 藤原南家の流れとされ、二階堂左衛門尉正重が駿河国富士郡井出の地に住みつき「井出氏」を称したことに始まるという。今川氏に被官しており今川氏との関係が強く、大永3年(1523年)から永禄12年(1569年)まで20点の今川氏から井出氏への発給文書が存在する〔『戦国期今川氏の領域と支配』、53項〕。 富士上方に位置する「上野関」の管理が今川氏により任されており、また上野関銭を安堵されていた〔『戦国期今川氏の領域と支配』、54項〕。 花倉の乱の際、当時の当主である井出左近太郎は栴岳承芳(今川義元)側に付かず、玄広恵探側に付いたと言われる〔『戦国期今川氏の領域と支配』、61項〕。今川家家臣として河東の乱にも参加し、戦功として富士上方の稲葉給及び屋敷が安堵されている〔「浅川井出文書」、天分12年4月14日〕。また大宮の富士氏と共に武田氏の駿河侵攻に抵抗しており、今川氏真より安堵状〔「浅川井出文書」、永禄12年6月9日〕と感状〔「浅川井出文書」、天分12年7月5日〕を受けている。富士郡大宮の地に屋敷を有していたと考えられ、駿河侵攻における大宮城の戦いにおいては富士氏らと籠城したと言われている〔『戦国期今川氏の領域と支配』、69項〕。 また、江梨鈴木氏の分流にも井出氏があった。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「井出氏」の詳細全文を読む
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